お受験を成功へと導く大切な願書。効果的に完璧に作成するためのステップとは?
目次
ここを受験しよう!と決めた私立小学校や私立幼稚園。
その憧れの門をくぐって直接受け取る「願書」。
受け取った瞬間になにか感慨深いものを感じる保護者様も多いのではないでしょうか。
心に決めた学校へ挑戦するためのこの大切な願書が、どうか片道ではなく、往復切符となりますようにと、強く願われることと思います。
ただ、あまりにも強い思いをこめすぎたあまりに、書いている際に両手に汗がにじむほど緊張し、万全を期して完成させたはずなのに、提出する日が近づくにつれて、何度確認しても落ち着かない…。これでは、せっかく完璧に完成することができていたのに、心配のあまり余計な手を加えてしまって意図しない状態を作り出してしまう可能性が…。こういった不安を防ぐために、どのような工夫をしていけばいいのかご紹介していきます。
「お受験手帳」を利用してみませんか?
キルシェ・ブリューテがお受験の合同説明会などのイベント会場でお配りしている「お受験手帳」というノートがあります。こちらはオリジナルのお受験準備用のノート手帳で、経験豊富なスタッフの知識と、たくさんのお客様の経験談などを盛り込んで作り上げています。学校説明会でメモをとった内容をまとめるページ、ご両親の教育方針を書き出して再確認するページ、願書提出用に撮影した写真の予備分を貼って管理するページなどがあり、非常に使いやすく構成されています。
まず、この「お受験手帳」を、願書作成において効果的に活用する方法について少し説明をさせてください。
⇒お受験手帳紹介ページへ
①学校ごとの特長を比較しやすい「学校説明会ページ」
説明会で先生がお話しされた内容の大切なポイントを、まとめて書いておけるページがあります。そちらには、学校の校風や建学の精神などの情報を書き留められるようになっているので、願書に志望理由を書く前にもう一度そこを読み返しておくと、学校の求めている生徒像などを再確認することができます。いくつもの学校を受験する予定がある場合、どこの学校にもすべて共通する文章を考えるのではなく、学校ごとに効果的な内容の文章を書き分けるという事も、保護者様ができる大きなサポートの一つと言えます。
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さらに、学校説明会ページには、ご自宅から学校までの「通学予想時間」を書き留める欄がありますので、通学ルートを調べてメモしておく場合にも役立ちます。実際にお子様が一人で通学なさるわけですから、面接のための予備知識としてだけではなく、時間や難易度を把握し、安全なルートを見つけてあげられるようにしておきましょう。
②ご両親の考え方をスマートに明確化させる「ご両親の教育方針ページ」
ご両親の教育方針が一致している事。これは当たり前のように思われるかもしれませんが、お二人そろって突き詰めて話し合っていくと、意外とお互いの考え方の違いがいくつか見えてきてしまうことが多々あるようです。
お受験本番の日が近づいてきてから、「本当の自分の考えは違う」とお互いの相違点について揉めてしまわないように、まずは冷静にノートにご自分の思う、教育方針について、それぞれ書き出してみましょう。そういったプロセスを踏んで、ご両親の教育方針を明確化させることで、「ご家庭」としての同一の意見へと固まって行く事と思います。
面接・面談では、ご家庭での教育方針について質問される場合もあります。その際に、落ち着いて話すことができるよう、願書に記入した教育方針の内容をしっかりと覚えておきましょうとお教室からご指導がある事と思います。そのためにも、こちらの教育方針ページに冷静に話し合って書き留めた内容を前日・当日にも最終チェックし、ご両親で再共有しておくことをおすすめします。
成功へと導く願書の作成方法の一つとして、ただ表面上だけ綺麗な言葉を並べ、取ってつけたような文章を作るのではなく、普段からご両親が大切にしている教育方針が伝わるような内容の文章を作成することが大切なのではないかと思っております。
③ベストな一枚を選択するために。「願書用写真の貼り付けページ」
願書に貼付する写真は、ただ単に本人確認をするためもの。
今や、そのような考え方をする方はほとんどいらっしゃらないことでしょう。
少しでもベストな表情を撮ってくれる写真館、受験をする学校に合う雰囲気に仕上げてくれる写真館を探して、さまざまな情報収集をされたお話を毎年のように多くのお受験経験者の皆様から伺います。
このように、何種類も写真を撮影するご家庭の場合、それぞれの学校ごとにどの写真を使うのがベストなのか、一覧化してわかりやすくしておく必要があります。
そういった必要性に合わせて、「お受験手帳」には、撮影したお写真を貼り付けて保管するためのページがあります。写真館から受け取った写真の余り分を、こちらのページに貼り付けて管理・保管する事で、どの写真をどの学校の願書に使うかじっくり見比べ、提出後の情報管理までする事ができるのです。
④本番前にご両親の意見と情報の整理を
学校説明会には、お母様かお父様のどちらかのみ参加する場合も多いことかと思います。その際に、お二人の意見を合わせてきっちり情報共有するために口頭での話し合いだけでは、充分とは言えません。お一人で参加した親御様のメモ、お二人で話した教育方針、何種類も撮った写真を、「お受験手帳」を使って、本番に向けてすっきり整理していただけたらと幸いです。
⇒お受験手帳紹介ページへ
願書に実際に記入をする前にやっておきたいこと。
願書を購入したら、いきなり本紙に記入してしまうのではなく、必ず複数枚のコピーを取り、記入の下書き練習をなさって下さい。じっくりと内容を把握しながら練習することで、記入欄に収まるだけの適切な文字数や字の大きさをつかむ事ができます。こういった手間をかけることは、書き間違いを防ぐだけではなく、均等な大きさの文字でしっかりと美しく書き上げられることにつながるため、非常に重要な作業といえるでしょう。書くのに適しているペンの色はもちろん黒。消せるタイプのペンは光の当たり具合で薄くなってしまうこともあるので避けたほうがいいでしょう。太さについては、何種類か書き比べてみましたが、0.7mmくらいが書きやすいように思います。
さらに、願書や付属の説明書などに書いてある注意事項を隅から隅までしっかりと目を通すことも忘れてはいけません。小さくて見逃しそうな場所に書いてある注意事項が、実はとっても重要だったりすることが多いのです。特に写真のサイズや裏面への記入事項、貼り付け方などは、学校によって違うこともありますので、読み落とす事のないようにご注意下さい。
また、記入済みの願書の内容は、面接の前にもう一度を把握しておくことが非常に大切になりますし、他の願書を書く際にも参考になります。記入したらすぐに必ずコピーをとって保存しておく事も忘れないようにしてくださいね。
さて、ここまでのプロセスを完璧に進めてきたならば、あとは提出するその日まで、大切な願書を汚したり、皺をつけてしまったりしないよう万全を期して保管しましょう。
願書は、ご家族みなさんの学校に対する思いを伝えるだけでなく、丁寧に準備する姿勢、上質な文章による知性などさまざまなものが紙面から伝わります。記入欄のスペースは限られていますが、欄外のそういった細やかな気遣いからもプラス効果を作ることができます。ただ、見た目を美文字にすればいいと、代筆を検討する方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひご両親の心のこもった文字で書き上げて本番にのぞんでください。
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