■ペンネーム
虎太郎

■プロフィール
妻一人、子一人を持つサラリーマンの父。
自身の学生時代は私立とは無縁で過ごす(孝行息子と言われる)。
子供は、2021年4月から私立小学校に通う。


プロフィールにもある通り、私は、幼稚園から高校まで地元(田舎)で公立の学校に通い、大学も国立でしたので、私立とは全く無縁で過ごして来ました。「あっ、そういえば、高校受験の時に滑り止めで私立高校を受験したかな?」というくらいの存在です。私にとっての私立は。
というか、私が住んでいたところでは、大抵の人は、そういう認識でした。そもそも、近くに私立の小学校とか中学校なんてほぼ皆無だったので。

そのため、妻が子供を私立小学校に通わせたい(お受験)と言い出した時には、たいそう驚きました。「小学校受験=セレブな家庭がするもの」というイメージがありましたし、最初は、公立でもいいんじゃないの?というのが正直な感想です。
しかし、妻の説明を聞いてみると、「なるほど」と思うことが多々ありました。

まず、田舎(地方)と首都圏の私立と公立の学校の違いがあります。
私が住んでいた地域のように、近くに私立小学校がほとんどないのに比べて、首都圏には、私立小学校が非常に多いですね。私が住んでいる近辺だけでも数校存在しますし、通学時間を1時間以内にすると非常に多くの小学校が存在していることが分かります。私立小学校がそれだけ多いということは、公立を選ばないご家庭が一定数いるということです。

公立は学区によって通う小学校が決まってしまいますので、評判の良い学区であれば公立小学校も選択肢に入ると思いますが(だって、学費が安いですから)、そうでない学区の場合は、私立小学校も検討することになります。実際に公立小学校に通っている親御さんから話を聞くと、どうも自分が通っていた公立小学校と異なり、面倒見の悪さが目立ってしまいました。だから、私立小学校が多いのかと妙に納得してしまいました(もちろん、私立小学校が多い理由は、それだけではないと思いますが…)。
結局、自分が公立で十分だったから子供も公立でよいではなく、自分と同じレベルの教育を受けさせるためにも私立に入れるしかないということのようです。

他にも、教育内容(or 施設)の充実、将来的な人脈など、いろいろと私立小学校に通わせるメリットはあると思いますが(要は教育環境)、我が家の場合、一番の問題は子供の性格でした。
「どう考えても公立に行って内申点で良い点数をもらえる気がしない!」。
はい、納得です。
ということで、小学校受験に向けて準備することになりました。

まずは、学校選びです。
首都圏の私立小学校に対する知識が皆無の私は、妻の情報に頼りっぱなしです。ある程度の情報をもらったところで、ホームページや資料請求、合同説明会への参加などで情報を集めます。但し、学費が高過ぎるところや通学時間が1時間を超えるところは予め除外します。
候補となる小学校を絞る上でいくつかポイントがあると思います。
共学か、それとも男子校/女子校か、ミッション系か無宗教か、弁当か給食か、中高一貫校か中学受験校か、伝統校か新設校か、この辺りは、自分たちの育った環境や教育方針、価値観などによって選ぶことになると思いますが、それ以外にも、その後の進学実績や推薦の多さ、通学のしやすさ(乗り換えが少ないとか、昨今では新型コロナウィルスの影響で上り電車はラッシュになるので避けたいとか)、親が参加しないといけない学校行事は多いのか、学校の面倒見は良いのか(逆に、学校の宿題が多いと中学受験する場合には余計な時間が取られてしまう)なども気にしながら選びました。

ホームページやパンフレット、合同説明会などでは分からないことも多々あります。そういう場合は、実際に各学校の学校説明会などに参加する必要があります。
例えば、先生の雰囲気やその学校を志望する他の親御さんの雰囲気などです。実際、説明会後の質問コーナーでの先生の対応や、親御さんの雰囲気を見て、我が家には合わないと候補から外した学校もありました。
あと、気を付けないといけないのは、説明会の内容そのものはあまり当てにならないということです。言っていることとやっていることが必ずしも合致しているとは限らないので、よく見極める必要があると思いました。

候補となる小学校を絞ることができたら、実際に子供を通わせている親御さんに話を聞いたり、学校の近くに行って通学風景を見てみるのが一番です。特に、近隣住人から、その学校の児童が好意的に見られているか否かと卒業生が学校に愛着を持っているかどうかは重要な指標になるなと思いました。
また、インターネットでの情報は、単なる噂レベルのものもあれば結構核心をついているものもあり、まさに玉石混淆のため、自分の目で確かめるほうが確実です。
色々確認すべきポイントはあるものの、最終的には子供に合っている学校か、子供が通いたい学校かどうかだと思います。親が通わせたい学校と子供が通いたい学校が一致しているのが理想だと思います。

さて、我が家では実際に受験する学校について、候補の学校から、第一志望の学校を決め、さらに日程的に受験が可能な併願校を決め、都内近郊の数校を受験することにしました。それぞれに願書を書き、面接や試験の対策を行い、最終的には第一志望の学校に無事合格することが出来ました。

2020年度は、新型コロナウィルスの影響で、費用の掛かる私立小学校への志望者が減るのではないかと期待していましたが、現実は真逆で、私立小学校の受験が可能だが公立で良いと考えていたご家庭が、新型コロナウィルス下での公立の対応の悪さに嫌気をさして私立小学校を受験するという波乱の結果になりました。単発の講習はいくつか受講したものの定常的なお教室には通わなかった我が家にとっても、非常に大変な受験でしたが、なんとか無事に合格できて良かったと思います。
誰より一番頑張った我が子にはお疲れ様と言いたいと思います。

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