私立小学校・私立幼稚園の受験準備をされていらっしゃるご家庭の皆様。そろそろ試験日も近くなってきたある雨の日の朝に、ふとこんな疑問がわいたことはありませんか?

「もしお受験本番の日に雨が降ったらどうしたらいいの!?」

そうです。大切なお受験本番の日が雨となった場合の対策は非常に重要なのです。

受験当日に雨が降っても慌ててしまうことのないように、前もってあらゆる天候を視野に入れてご準備を進めていただくことが必要です。

たかが雨? いえいえ、されど雨。なのです。
大人だけの雨の日移動ならば、上手に乗り切ることができることでしょう。
ですが、お子様連れ、さらにお試験本番当日となると、いつもよりも入念な準備が必要となってきます。

関東地区の私立小学校受験が実施される10月下旬から11月上旬は、予想外の大雨や豪雨、台風などが発生する事もあります。そういった気象条件もふまえて十分な「雨の日対策」をしておくためにはどういったアイテムを揃えておくのが安心へとつながるのでしょうか。

まず一番最初に必要なものとして思い浮かべるものは、やはり「傘」ですよね。

傘は、長傘と折りたたみ傘、どちらが有効? 色は紺色がマスト??

まず、長さについてですが、これはどちらでも構いません。ただし、傘立てに入れる場合は取り違えが発生することもあるので、大雨ではない日においては、校内でも持ち歩くことのできる折りたたみ傘と、濡れたままバッグに入れることができる専用ケースやビニールなどを持参しておくことをおすすめします。

そして、傘の色についてですが、必ずしも紺色である必要もありません。ただし、鮮やかなれレッドやショッキングピンクなどのお色目は、上品にコーディネートされたお受験スタイルの雰囲気を崩してしまいかねないので、黒や紺・濃いブルーなどを揃えておくと全体的にスマートな印象となるでしょう。

そもそも傘の一番の役目は「雨に濡れるのを防ぐこと」なので、持参した傘の種類がお試験の合否に直接つながるということはありません。それよりも、雨が降りそうなのに傘の用意がなく、ずぶ濡れで学校に到着してしまったがために周囲の注目を集めてしまい、落ち着かない気分になってしまうことのほうが問題です。前もって天気予報をチェックし、雨の可能性が少しでもあるならば、確実に傘を持っておくという「準備力」のほうが何倍も大切だと言えるでしょう。

子どもは、傘とレインコートどちらを利用するのが便利?

受験される小学校へと続く、最寄駅やバス停からの道のりを今いちど思い出してみてください。ザーザーと降りしきる雨や風のある本降りの日。道が狭く、交通量も多い場所を通るようなら、お子様はレインコートを着て、手をつないでご両親どちらかの大きな傘に入るのがベストな選択肢と言えるのではないでしょうか。

一方、少量の雨の日。学校へと続く道が、比較的交通量も少なく、歩道も広く、ご両親が安心して見ていられるような環境でしたら、お子様ご自身で傘をさされるのもよろしいかと思います。ただ、この場合は、普段からお子様が傘をさすことに慣れていらっしゃることが必要となります。もしも傘を差すことに慣れていなければ、やはりお子様はレインコートを着用し、ご両親の傘に入れて歩くほうが安心です。

ここでのポイントは「いつも通り」を心がけること。普段よりレインコートを着用したり、傘を持って歩いたりする練習も必要です。緊張が伴うお試験当日に雨が降っても、「いつも通り」に、レインコートや傘を使いこなして会場へと向かうことが、お子様が落ち着いて本番にのぞむための大切な準備のひとつと言えるでしょう。

雨の日の子どもの履物は?長靴よりも必要なものとは!?

靴の中まで雨水が入らないような雨でしたら、長靴を履いていく必要はないでしょう。ただし、少し歩いただけで、靴の中が水浸しになるような雨でしたら、長靴を履いて行ったり、持参しておいたりすることもご検討ください。

そして、靴選びも大切ですが、忘れがちなアイテムの中で実はとても大切なものといえば、お子様の「替えの靴下」です。

雨で濡れてしまったり、泥水がはねてしまったりした靴下をそのまま履き続けてしまうと、足元から身体全体が冷えてきてしまって、不必要な緊張感へとつながってしまう心配もありますし、風邪につながってしまう場合もあります。必ず替えの靴下をお持ちになって、学校に到着した際に濡れているようでしたら、上履きに履き替える前に替えてあげていただけたらと思います。

また、大雨の日など、長靴で学校に行かれる場合は、お子様の長靴を入れられるビニール袋やナイロンの巾着などもお持ちになっておくと、靴の脱ぎ履きをするシーンにおいて、スマートに校内へ入ることができ非常に便利です。そちらも是非お荷物に加えてくださいませ。

母親もレインコートを準備するべきって本当?

毎年、たくさんのお客様から、こういったご相談をいただきます。

その際に、わたくしの答えはいつも同じです。
「お試験当日は、ご両親はレインコート着用をしないで参りましょう!」

理由は簡単です。お荷物が増えるからです。レインコートは校舎に入る前に脱ぐ必要があります。そして、その雨に濡れたレインコートを入れるバッグや袋が必要になりますよね。
その大きなバッグなどのお荷物が一つ増えることによって、お忘れ物をする確率も高くなってしまうのです。

ご自宅にお忘れ物をしてしまうならばまだしも、一番避けたいのは、受験する学校に忘れてきてしまう事です。いくつもの荷物を持ち歩いてしまうと「つい、うっかり」と、教室やトイレなど校内のどこかに忘れてきてしまう可能性があるので、お受験本番の日の持ち物は少しでもコンパクトにおさえておくことが大切だと言えるでしょう。

ただし、普段のお受験活動中に雨が降った日には、是非、お母様もレインコートもお召しになって下さい。お受験用のアイテムや学校の道具など荷物の多い日でも、お召し物を濡らさずに、お子様の手をしっかりにぎりながら軽やかに歩くことができます。最近ではスーツなどにも合わせやすいおしゃれなデザインも増えてきています。

「実はこれがあると便利!」というお役立ちアイテムはありますか?

あります。
まず、傘を入れる「傘袋」をどうぞご用意ください。

最近では、学校の昇降口に百貨店などで見かけるようなビニールの傘入れをご提供下さる学校もありますが、ご自身のお荷物はしっかりと自己管理するのがベストだと思っております。学校に到着したら傘の水滴を落として、持参した傘袋に傘をしまって校内にお入り下さい。

また、小さく折りたたんで持てる「エコバッグ」も、濡れたお子様のレインコートや長靴を収納するのに便利です。こちらは、傘と同様に色の指定はありませんが、お受験スタイルにフィットするデザインのエコバッグを早くから揃えておくと、普段のお受験活動中でも重宝します。サイズはランドセルがすっぽり入るくらいの大きいものがあると便利です。

さらに昇降口で、服やバッグについた水滴をふき取る、大きめの「タオルハンカチやフェイスタオル」を持参すると便利です。お洋服やバッグ、髪の毛についた水滴を速やかにふき取る事ができます。ただし、タオルによっては、繊維がスーツについてしまうことがありますので、前もって自宅で試しておくと安心でしょう。

まとめ

いかがでしたか。雨の日対策として、前もって揃えておきたいお受験グッズについて紹介してまいりました。

お天気を変えることはできませんが、きちんと準備しておくことによって快適に乗り越えていくことはできます。

雨の日のお試験も、過ぎてみれば家族の大切な思い出の1ページになる事と思います。
準備を万全になさり、大切な日を素敵な思い出に変えて下さい。

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